シンガポール赴任生活

シンガポール赴任者ブログ。初めての海外生活@シンガポールで気づいたことや見どころを発信

日本的雇用の行き詰まり

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前回の記事ではシンガポールの学歴について

簡単にお伝えしました。

 

www.sg-expats.work

そこから先で、

シンガポールのキャリアアップを

書こうとしたときに、

逆に日本の人事制度について

こうなるほうがいいんだろうなぁ

と思ったという話。

シンガポールのキャリアアップ

前置きとして、シンガポールのキャリアアップを

どうしているかについて。

シンガポールの考え方は

欧米によく似ている。


新卒3~5年目くらいまでであれば

社内昇進(プロモーション)があるが

その先は基本的にジョブホッピング(転職)による

昇格を狙っていく。

※省庁は別。省庁は基本的に生え抜きが多いとのこと。


例えば、

A社に入社して、リーダークラスにはなる

その後マネジメントもしくはマネージャーの一歩手前を

目指すためには

別の会社のそのポジションが空いてそこに転職する

という流れ。

 

わかりやすくA社とB社として、

A社でリーダーまで行ったら

B社のマネージャーに転じて

その後A社のダイレクターに転じている

みたいな、そういう感じ。

出戻りの人もいっぱいいるようだしね。


実際にはかなりの頻度でジョブホッピングしているから

同じようなことをやるなら

給料や休暇日数などの待遇がいいほうが良いし

そうやって常に自分の環境を良くしようとしている。


実際に役職が良くならなくてステイだとしても

給料がいいから、とか休暇日数が良いからということで

1年くらいで転職していく人もザラ。


彼らは常に自分の環境を良くしようと
Agentに登録しているようだ。


結果として、企業側は

Job Scriotionという、

何をやるのかを明確に記載して

それに対して対価を払うという形式をとっている。


基本的には仕事による対価なので年棒制で、

業績によるボーナスは年1回3月に払われる。

日本型人事制度の成り立ちと特徴

日本型、といっても最近の日本の企業も

人事制度を変えている企業も多いので

一概には言えないが

俺が勤めているような、

ザ・伝統的な日本の企業

のような人事制度をアンチテーゼとして

持ってきたい。


日本の雇用は

基本的には生え抜きであり、

やることもふわっとしていて

「成果」よりも「時間拘束」

に対して給料が支払われる。

というのが俺の解釈。


なので、

朝からしっかり来なさい、

残業したら残業代しっかりつけなさい、

という特異な事象が生まれている。


個人的な見解では

これは、絶対主義時代の名残りだと思っていて

いわゆる、

勤勉な日本国民に対して

天皇をはじめとして軍が

時間拘束をしてひたすら武器や衣服等を作り

それに対して対価を払う。

日本国民の特性上、

品質は当然良いものが出来るし、

そうでなければ厳しく叱責し怒られる。


お金が少ないからそんなに品質求めないでください

なんて口応えしようもんなら

見せしめに合うし、場合によっては自分のチームも

迷惑をこうむるからそんなことは口にしない。

 

結果的に一定の品質、成果が出るのは当たり前で、

それを時間によって拘束した分(=生産量)だけ

成果報酬を払うという仕組み。

 

日本の絶対主義は第二次世界大戦終戦とともに

終わったはずであるが、

今も根強く残っているのが

「時間拘束に対してお金を払う」という概念。


これはダメなことなのか?

という議論がある。

 

いわゆる、

日本型雇用 VS 成果主義

というやつだ。

2010年ごろに成果主義議論があり、

それを取り入れた企業も多かったが

結果的に資生堂をはじめとして

過度な成果主義は逆に質の低下を招くという結論に

至った企業もあり、

日本型経営に戻した。

 

つまり、

働き手の日本人自体も

成果を出せるかどうか不安であり

同調が大好きだから、

みんなで頑張って(=同じ時間働いて)、

たまに少し知恵をだしてみよう

というくらいの文化が一番フィットしている

というケーススタディだろう。

 

結果的に時間拘束の概念が日本型企業には多く、

それは生え抜きでの昇進、昇格が前提となり

転職してきた人で上り詰められるのは一部


会社が悪さをした時に

雰囲気をガラッと変えるため

JALに稲盛さんが採用されたような

そういう時でないと転職組が日の目を見ることは少ない。

 

入社して、

入社8年目で係長になり

入社15年目で課長

入社20年目で部長

入社30年目執行役員、

入社35年目で取締役のようなステップを踏む。


時間がたつと残業代が出るのと同じように

時間がたたないと昇進もしない

 

今後生き残っていくのは

今後の未来についてどう考えるか。

今起きていることの事実として、

スマホ普及、Youtuberの流行、起業副業の流行

などがある。

これはつまり、

誰もが簡単にヒーロー(人気者やリーダー)になれる時代

来ているし、それに乗ってくる若者も多くいる


いわゆる個性をバネに活躍していく時代。


そうすると、

一人一人の「時間」がより一層大事になってくる。


目立った個性を持つ人が増え、

そういう人が時代を作っていくが

そういう人が時間拘束されたくないと感じる時代。

 

そうした時代において

きっと日本型の雇用はうまくいかなくなる。


転職者も増えていくと思う。

もちろん欧米やシンガポールほどは増えないだろうけど

比率として増えていくのは間違いないと思う。

 

そうした時に

転職者をどう受け入れるのか?

ビジネスとして大きくしたいときに

どういう人材が必要なのか?

その人が求める働き方は何か?

 

きっと時間拘束型雇用を取っている会社は上手くいかない。


生き残れたとしても既存のビジネスにかじりついて

ジリ貧になっていくことを指をくわえて待っているだけ。


それが人事制度のせいであることも知らずに。


労働組合とかそういうのも全部撤廃して

シンガポールや欧米の企業の人事制度を学んだほうがいい。

それで時代に合わせて

徐々に取り入れていかないと、

この先日本企業の先は危ういと思う。

 

なんてね。